日々の雑記帳

日々考えたことのあれこれ、ピアノ、読書、美術館めぐりなど。

諦めてからが楽

諦めてからが楽。

あるひとのエッセイを読んでいたら、20、30、40代は悩みが多くて、その後はそういうことに悩まなくていいから楽だって書いてあった。

本当にその通り。

若い時に戻りたいって思うけれど、一方で、また若くなったら、あれこれ悩まないといけないから、めんどくさいな、と思う。

いろんな分岐点があって、結婚、仕事、出産、いろんなことにバランスをとりながら、そしてバランスを取れなかったりしながら進まないといけない。

そのバランスの取れなさに悩んだり、選んだ道、こっちにしかいけなかった道のことについても、あれこれ思い悩まないといけない。

もちろん、思い悩まなければいいし、すぐ割り切れるなら、その方がずっといい。

でも、人生の大ごとだったりするから、そう簡単に割り切れなかったりする。

でも、散々悩んで、悩み疲れるのと、時間の経過や、実際問題、そんな悩んだりすることに使える体力やエネルギーなんてないな、という感じになってきて、逆に楽になってくる。

割り切るしかないし、なるようにしかならない、と思えてくると、本当に楽。

例えば、今持っている知恵や経験を全部持ったままで、若い時に戻れるならば・・・。

でも、そんなことしたら、経験や知恵があるだけに、あんな無謀なことに突進していかなかったんじゃないか?と思うし、そうすると、その結果の経験も無くなっちゃう。

それに、色々大変だった。新人の時は下働きとか、大変だし、やっぱり今になって、ある程度歳を重ねていることで、それが時間の重なりにもなって、実ったことだってある。

そういうのを、全部またもう一度、と言われても、無理かも。

そう考えると、この年齢を積み重ねるということで、とても救われたり、楽になってる部分があるんだな、と深く実感する。